健診数が増加する中、健診業務の効率化を図るために、電子カルテと連携可能な
『iD-Heart Ver.3』にバージョンアップされました。健診部 部長の葛巻様、健診部 主任の
道辺様に取り組み状況をお伺いしました。
[葛巻様]
2014年に新設移転した当院は、 1941年の開業以来、70年以上にわたって地域医療に取り組んできた内科専門の医療機関です。移転後、病院前にオープンしたショッピングモール内に「ソフィアテラス」を開設し、「病院にいくほどではないけれど、健康や介護のことを気軽に相談したい」という方々のための「街の保健室」を運営して、予防や未病にも注力しています。こういった活動はSNSでも発信して、地域の方々の健康支援を行なっています。
[葛巻様]
健診数は多くありませんが、移転前から健診の受け入れは行っていました。
『iD-Heart Ver.1』は協会けんぽ健診の受け入れを開始した2009年に導入しました。旧建屋
では、健診は外来と一緒に受け入れていましたが、移転の際に健診部門を開設しました。
開設後も健診専任者を置かずに対応していましたが、健診数は年々、増加していく傾向にあったため、健診部として独立させ、専任者を配置し、今後さらに拡大させる予定です。
[道辺様]
当時は受診者情報はExcelで管理、結果処理は健診システム、その他は電子カルテとバラバラに管理していました。当初は手作業で処理できるくらいの健診数でしたので、何とか回っていましたが、次第に増加し、対応しきれなくなっていきました。
[葛巻様]
その後、バージョンアップの提案をいただきました。私は、過去に大規模健診センターでの勤務経験があったため、健診業務の流れは理解しており、『iD-Heart Ver.3』なら業務の流れに沿って使える点を評価し、導入を決定しました。また、「電子カルテと連携できる」という点も非常に魅力的だったため、検体結果等の連携機能を『iD-Heart Ver.3』に実装し、電子カルテ側にも機能追加してもらうようにしました。
[道辺様]
これまで、健診の案内書なども担当者毎にWordで作っていたため、統一されていませんでした。そのため、誤った書類を使用してしまい、再作成するなど無駄な時間がかかってしまうこともありました。バージョンアップ後、書類は『iD-Heart Ver.3』 に集約しました。そのおかげで書式の間違いなどによる、無駄な時間を削減できました。また、受診者の情報や検体結果を電子カルテと連携することで、必要な情報を取り出せるようになり、転記が無くなりました。今では業務全体がスピーディに行えるようになっています。バージョンアップ前より受診者数は増えましたが、結果報告書発送までの時間は以前より短縮できています。
[道辺様]
『iD-Heart Ver.3』は、業務の進捗管理が一目で簡単にできるようになり、助かっています。各業務の状況や完了日が分かるので、発送までの日数を意識しながら業務ができています。
また、発送管理機能も使っています。案内書などの発送日の管理もできているので、お問い合わせにもスムーズに対応できるようになりました。パッケージ機能で十分に効率化ができて、業務全体がスピードアップできました。
[道辺様]
『iD-Heart Ver.3』 の標準帳票はシンプルで分かりやすいです。それを基に当院オリジナル帳票を作成し、利用しています。足りない点があっても、修正や追加が自分たちですぐにできるので、当院の思った通りの帳票を提供できています。また、登録されたデータを二次利用して色々な集計表や売り上げデータも作成しています。
操作で分からない点があっても、サポートセンターへ質問できるので、安心して利用できています。
[葛巻様]
当院は地域では後発の健診センターになりますので、これからどんどん新しいサービスを提供していく必要があると思っています。その際には、帳票ツールでよりよい情報を提供して、差別化を図っていきたいと思います。
[道辺様]
画像所見結果の連携でしょうか。診療用と健診用の画像所見がスムーズに連携できるようになれば、医師の負担も減り、結果返送までの期間短縮に繋がると思っています。
[葛巻様]
今後、さらに健診数の増加を見込んでいます。OCRの導入やME機器の計測データを収集するシステムとの連携も考えています。今後、当院では消化器内科の常勤医師や保健師の増員が決まっています。受診者様にこれまでの地域の大規模健診センターには無いサービスを提供できるよう『iD-Heart Ver.3』 を活用していきます。