導入事例 | 総合健診支援システム iD-Heart

医療法人あじさい会 あじさい内視鏡クリニック 様

作成者: 株式会社テクノア|2023.6.23

新規開業時のスムーズな稼働と IT化による業務効率化を実現

導入の経緯と注意された点を教えてください。

 2018年10月のあじさい内視鏡クリニック開業にあたり、グループ内他施設の職員健診を数百人分実施することが当初から決まっておりました。過去の経験から、それだけの数の健診を行うには健診システムの導入が必須だと感じており、開業に間に合うよう検討を始めました。
 新規開業で職員の負荷が高くなることは分かっていたので、使いやすく導入実績が豊富なシステムにしたい気持ちがありました。安価で簡易的なシステムも検討しましたが、最終的には以前勤めていた医療機関でも利用していた、『iD-Heart』を導入することに決めました。健診システムとして信頼できるという事ももちろんですが、何より使い勝手の良さを十分知っていた事が大きかったからです。

 導入の際は、スムーズに稼働できることを重要視して進めました。以前の利用経験を活かし、マスタ設定、帳票設計は手間がかからないよう心がけました。
 ゼロからマスタを組み上げていくと、打ち合わせや設定に時間がかかり、稼働が遅れる可能性がありました。しかし、『iD-Heart』は標準マスタを持っているので、それを有効活用し、最低限のマスタ設定で導入を進められた点が非常に良かったと思います。

現在の健診業務の規模を教えてください。

 年間でおよそ1,000人の受診者を健診システムで管理しています。グループ内他施設の職員健診、入社前健診や一般健診などで主にシステムを利用しております。
 健診システムの端末は2台で、診察室と事務室に1台ずつ置いています。診察室の端末については、電子カルテ端末も兼ねており、結果入力の業務効率化のため、画像システムとのビューワ連携も行っております。

IT化により効率化を意識された点を教えてください。

 一番効率化を意識したのは、血液検査結果の判定を自動化した点です。判定結果を入力していく作業は非常に労力を要し、間違いを生みかねませんが、『iD-Heart』を使うことで解決されました。
 医師のコメントについても、自動で生成できるので、負担は少なくて済みます。その分、受診者様一人一人に自動コメントとは別に追記してお返しすることができるので、コメントが丁寧だと喜んでいただいております。
 また、帳票ツールを利用することで問診票など帳票の変更が自分たちでできるため、時間や費用をかけずにその場で対応できる点が気に入っています。
 例えば、問診票の内容を変更したり、健診当日に測定結果を書き込む受診票は、結果を書きやすいように工夫しています。

 また、当院では運営上、グループ本部に健診内容ごとの金額明細や個人負担分の合計など、売り上げに関する報告書類を提出する必要があります。手作業で集計すると非常に時間がかかりますが、『iD-Heart』のリスト印刷機能や売上集計表を利用することで、短時間で作成できるようになりました。こちらもIT化により、効率化された点です。

今後の展望など、教えてください。

 施設面では、今後は今より多くの人間ドックを受け入れられるようにしていきたいと考えています。
 システム面では、電子カルテや画像システムとの連携をさらに強化し、ワンクリックで電子カルテから健診の結果が見られたり、画像システムから画像を取り込んだりできるようにして、もっと仕事がしやすい環境にしていきたいです。