鷲見病院様は、岐阜県の中央に位置する郡上市の北部、白鳥(しろとり)地区にあります。
1953年に有床診療所として開院され、現在まで地区および市の中核病院として、長年にわたり、地域医療に貢献されている医療機関様です。
地域医療への貢献のために始められた健康診断の受け入れの歴史も長く、1992年には人間ドックと脳ドックのサービスを開始されました。
『iD-Heart』は2007年に「Ver.1」を導入、2023年からは「Ver.5」をご利用いただいています。
システムだけでなく、サービス面や今後に期待することなどについて、鷲見病院 郡上健診センター様にてお話を伺いました。
当センターは2004年に開設されました。
人間ドックや脳ドックの対応だけでなく、郡上市が取り組みを強化した住民健診にも対応しやすくすることが目的だったそうです。
実際、健診待合エリアは放射線科エリアに隣接しており、受診者様は診療エリアを通ることなく受診いただけます。
病院内を通らずに各検査室へ入れるよう設計された健診待合エリア
「受診者様に快適に過ごしていただく」ことをモットーに運営してきた結果、リピーターの方も多く、20年以上続けて当センターで住民健診を受診されるている方もいらっしゃいますね。
もちろん、企業健診も受け入れており、白鳥地区だけでなく、市内全域から受診に来られています。
地域の健康を守るための重要な拠点として、多くの方々にご利用いただいています。
最初に『iD-Heart』を導入したのは、特定健診が始まる直前の2007年だったと聞いています。
導入から運用の立ち上げまで適切にサポートいただけたそうです。
『iD-Heart』の導入で、健診業務の効率化が上がったと聞いています。
2013年には「Ver.2」へバージョンアップしました。
大幅に機能が向上していて、健診業務をさらに簡潔に効率よく行えるようになりましたね。
『iD-Heart』は導入から10年以上にわたって業務の効率化に寄与してくれていて、なくてはならないものになっています。
2023年に当院では、最新型の電子カルテを導入することになりました。
院内の各システムも電子カルテとの連携が必要になり、健診システムも更新することになりました。
病院として「医療ITの進化への対応」は必要なことですし、健診センターとしても対応できるシステムを選定しなければなりません。
健診センターとしては、システム上の連携が良くなることで業務改善につながり、インシデント予防にもつながっていくことを期待しました。
これまでの『iD-Heart』と同じように画面が見やすくてわかりやすいシステムを望んでいたところ、電子カルテなどと連携可能な新バージョンの「Ver.5」を紹介いただき、更新をお願いすることになりました。
院内のIT化にも対応できて、入力や検索などに要していた時間も減り、新バージョンにして良かったとスタッフも喜んでいます。
新バージョンは「さらに使いやすく便利になった」とスタッフ間で好評です。
たとえば、これまでの「Ver.2」でも使いやすかった予約カレンダーですが、スタッフ間の連絡に使える機能などが充実してさらに便利になりました。
細やかな使い勝手もかなり良くなって、入力などのミスも減ったと思います。
病院内のシステムと連携できたのもいいですね。
予約の管理や結果入力が簡単になって、業務効率が上がっています。
特殊健診に標準対応できるようになったことも嬉しいポイントですね。
これまでは手書きの報告書で対応していましたので、スタッフにとっても受診者様にとっても良い点だと思います。
新バージョンへのデータコンバートやソフトウェアの入れ替えは、およそひと月で終わりました。
導入指導担当の方からは、この移行期間はかなり短いと伺いました。
システム間の連携もスムーズだったそうです。
実際、操作方法が大きく変わったわけではないので、スタッフも混乱することなく、安心して業務を進められています。
新しい機能についても説明を受けて使い始めていますが、もっと便利に使える機能もあるようですね。
サポートセンターにも聞きながら、いろいろと使っていきたいと思います。
iD-Heart 予約カレンダー機能
当院ではこれまでも郡上市の住民健診を中心に、企業健診や人間ドックを受け入れてきました。
特定健診、特定保健指導を通じて、地域住民の健康にも貢献しています。
今後は健診結果をもっと活用して、さらに受診者様の健康をサポートしたいと考えています。
とくに、要再検査と判定されても受診されていない方に、病院と連携して受診勧奨を行っていく予定です。
『iD-Heart』の統計機能も積極的に活用して、病院と連携しながら、受診者様一人ひとりに寄り添ったフォローをしていきたいですね。
このような取り組みを通じて、当センターはさらに質の高い健康診断と健康管理を提供していきます。
『iD-Heart』の新しいバージョンは、私たちの目標達成を後押ししてくれると期待しています。
さらに、予防医療の推進にも大きく貢献してくれることでしょう。
ご対応ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。